2012

2012,09 さがみはら未来物語ジオラマ 相模原市市役所ロビー
相模原市公式サイト(相模原市役所)
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ジオラマのデザイン、設計、製作(ジオラマ、LED電飾・制御、音声入出制御)
相模原市の名所、特色、将来をわかりやすく伝えるために、人形や模型、動き、LED電飾などを利用して演出しています。
◎ジオラマ全体の仕様
ジオラマサイズ:横2200o×縦1800o
ベース:アルミニウムフレーム+ランバーコアに化粧発泡塩ビ板 表面仕上げ:ウレタン梨地下地にラッカー塗装
ジオラマ:FRP ウレタン梨地下地にラッカー塗装
電飾:全てLED)
電気仕掛けのオブジェ:サーボモーターを使用
制御:PLC(シーケンサ)、LEDの点滅や流れ等はIC基盤
音声:SDカードプレイヤー、スイッチ入力式、プログラム制御
スイッチ:照明式スイッチ

スイッチパネル
内照式スイッチ ボタンに対応した迫力の音も出ます。
某メーカー製のスイッチですが、メーカー品だと内照用LED電球が電球色(黄色)なので、全て白色に交換。
全体 横から
リニア新幹線が走ります。
将来相模原市を通るそうです。
中:リニア新幹線
手前:JAXAと市立博物館、はやぶさ2号 
博物館の特色ある丸い塔の部分を光らせたら面白いと思い、ボタンを押すと透明なアクリル(ヘアライン加工)でできている部分が光ります。
また、JAXA相模原キャンパスにはロケットが展示されており、旋盤でアクリルを削り出し、ヘアライン加工を施してロケットを制作しました。下からLEDで照射しています。
はやぶさ2号:JAXA相模原キャンパス
ボタンを押すと回ります。はやぶさと交信している音声が流れます。 
相模原駅周辺地区整備事業模型
将来米軍より返還される駅周辺の土地を利用し、より機能的な街づくりのためのイメージ模型です。
相模大野西側再開発(ボーノ)模型
2013年にオープンします。
圏央道
相模原市を縦断する予定です。計画箇所をLED点滅で示しています。手前や奥の黄緑色のLEDは東名自動車道(手前)、中央自動車道(奥)です。湖の多い相模原なので圏央道を走っている時に窓から見える景色に期待w。
新産業拠点をイメージしたオブジェ
圏央道やバイパス道路などによりアクセスが良くなり新しい産業拠点が発展していくと考えられています。
博士が考えている創造の絵に明かりが点灯していくイメージでデザインしています。
内部にLEDを入れており、電球が少しずつ点灯していき、最後に明るくなります。街に明かりが増えていくイメージです。
相模の大凧
相模原の伝統行事です。
たくさんの人たちで大凧を上げている様子を表現しました。ボタンを押すと盤面が回ります。
人形1人1人の表情が面白いですw。
相模原の花火大会をイメージしたオブジェ
花火大会の様子を表現するために、うちわに家族のイラストを入れて、LEDによって演出しています。
イラストはあえて手描きでおこし、CGで加工しています。
ボタンを押すと色の違うLEDが花火のように点灯していきます。また同時に花火の音が出るように演出されています。
泳げ鯉のぼり相模川
相模川で行われる鯉のぼり大会で、その鯉のぼりの数には圧巻。そんなイメージで制作しています。機械仕掛けでゆっくりと泳いでいるように動きます。
ちなみに鯉のぼりの人形は一個一個手作りです。
相模原のスポーツ施設
ラグビー、サッカーアメリカンフットボールの選手の人形がゆっくりと回ります。
昨今活躍している女子サッカー選手の方々も相模原にゆかりがあるそうです。
相模原のスポーツ施設
相模原麻溝公園競技場です。
相模原のスポーツ施設
相模原麻溝公園競技場です。昨今活躍している女子サッカー選手の方々も相模原にゆかりがあるそうです。
相模原のアートスポット
緑のラブレターのオブジェ
皆さんご存知。中央道から見えるアレです。
LEDで内照式となっており、ボタンを押すとラブレターの部分が光ります。
相模原の鮎釣りスポット
川で鮎釣りをしている紳士です。
後ろに見えるのは名所小倉橋です。LEDのイルミネーションを施しています。
鮎も光ります。
いやしの湯、やまなみ温泉
内照式となっています。
いやしの湯、やまなみ温泉
温泉の水の部分には波紋も表現しています。
透明FPRを乳半加工しています。
ハイキング
相模原にはさまざまなハイキングコースがあります。
手前に見えている蛭ヶ岳(ひるがたけ)は神奈川県で最高峰です。
プレジャーフォレスト
相模原にあるレジャーエリア。観覧車から見る相模湖や津久井湖は絶景。模型はボタンを押すと回り、電球が点滅したり、グラデーションで変わったりします。
 
プレジャーフォレスト
ここは桜の有名な場所でもあります。桜の模型は結構リアルにできています。
相模原のキャラクターたち
キャラクターのフィギュアです。
ボタンを押すとキャラクターを載せている台が音と共に回ります。
相模原のキャラクターたち
表示灯
ボタンを押すと光ります。場所をわかりやすく、探しやすくするために、Φ20mmのアクリルを削り出し、ヘアライン加工にして、底面にLED電球を埋め込んでいます。
表示灯
光るとこんな感じになります。
大きさや、形状に試行錯誤しました。
桜の名所表示灯
ピンク色の透明シートを表示灯の天面に貼り、色で桜の名所を他の場所と区別しています。
蛍の名所
黄色の透明シートを貼って蛍の感じを表現しています。奥にLED点灯していない桜ピンク表示灯が見えています。
製作後記
第一プラン
一番初めに提出した基本プランの一部です。
どの年代の方でも楽しめて、市の魅力を伝えるカタチを模索し、仕掛け、演出も検討しました。ジオラマの方向性を関係の方々にご理解いただけたことに大変感謝しています。
配色計画も緑・黄色の調色をベースとし、梨地塗装によるグラデーションで全体が柔らかくなるようにしています。
ジオラマの電飾設計図
全体の電気系統設計です。これとはまた別に個々のオブジェの回路・リレー設計などがあります。
LED電飾の回路はほぼ自作か既製品を吟味し改良して制作しています。
音声制御、仕掛けの制御にはそれぞれプログラムを作成して制御機器に組み入れています。
リニア新幹線の造形
ケミカルウッドを削り出しています。
使用している彫刻刀は切出と槍鉋です。
ジオラマの発泡スチロール原型
クライアント様のご要望を充分に含んだ状態で型取りをします。
リニア新幹線を通すための仕込み穴が開いています。FRPは非常に歪み易いので、新幹線の機械を仕込むためにFRP型取精度が要求されます。
緑のラブレターのFRP成形直後
まだ石膏片が残っています。脱型ホヤホヤ状態です。
うちわ FRP製
後ろから基盤が見えてます。このような単純な電飾でも内部はとんでもないことになっていますw。
配線・結線
20個のスイッチ(20式の電飾・制御回路と8式の音声回路、スイッチ20個分の電源回路)が必要となりますので、頭も混線してしまいますw。
完成直前のジオラマ
最後の場所・位置確認、微調整、電飾の点灯確認を行っているところです。最近のLEDは高輝度過ぎる傾向があり、キラキラどころではなく眩しくなってしまいます。全体感を見ながらLEDの明るさを調整します。
またLED電球の中にはまれに不良品が入っていることがあります。大量に袋で購入し、ハンダで結線・製作しているためひとつひとつ検証するのは最後になってしまいます。ここできちんと検証します。
人形、フィギュア
人形たちは一点モノです。すべて手作業で制作し、着色しています。
素材は秘密。